2017年07月29日

『わたしが正義について語るなら』やなせたかし

アンパンマンの作者、やなしたかし氏が考える「正義」について書いてある本です。

最初に、戦争体験を通して感じた「清吾」についてから始まります。

ここでは、飢えた人たちを救うことが大切、世の中の正義はあやふやで立場によって異なり、時には一瞬で逆転することさえもある。

良い人の中にも悪い心があり、悪いと言われている人の中にも優しい心がある。

だから正義は・・・

と結論付けされそうですが、やなせたかし氏の「正義」はそんな一般的なものではありません。

と第1章。

(011)わたしが正義について語るなら (ポプラ新書)

やなせたかし ポプラ社 2013-11-05
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第2章は、「どうして正義をこう考えるようになったのか」というサブタイトルで、やなせ氏の生い立ちからアンパンマンを書くようになるまでのことが書いてあります。

アンパンマンを描き始めたのは、50を過ぎてからで、アンパンマンの中での正義は「自分たちの生活を守ってくれる人」だそうです。

第2章は、ヤナセ氏の伝記に近い形で書かれています。この中で、正義とはこういうことなんじゃないかという内容はほとんどありません。でも、第3章第4章に繋がる。「正義」というものへかかわり方が和kるようになっています。

やなせ氏がどんな風に育ち、どのような仕事をしてきたかが分かり、楽しく読めます。

また、世の中必要とされる人には、神様がそうなるまでにしっかりチャンスを与え続けてくれているんじゃないかということも感じます。

もちろん努力がなければ、きっと神様がくれたチャンスに気付かなかったり、チャンスをつかむ力が足りなかったりしたでしょうが。

映画や小説では、正義があって悪があり、正義と悪が戦い悪が滅びるということになるのですが、正義って人を打ち負かすことじゃない、人それぞれに異なった正義がありそれを上手に生かすことが大切だという内容のことを語ります。

誰にとってもの正義は、人を喜ばせること、人を笑顔にすること、それがやなせたかし氏の「正義」。

優しく分かりやすくそのことを説明してくれている本です。








posted by 吉原教室 at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介 | 更新情報をチェックする
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